メガバンク行員にインタビュー ~半沢直樹の世界は本当!?今銀行で活躍する人材とは!?~

 

 

先日MISSIONのメンバーで某メガバンクに訪問し、行員の方にインタビューをさせて頂きました。

就職希望先としても学生から人気の高いメガバンク。そのメガバンクが今何をしているのか、どんな人材を求めているのか、ざっくばらんに聞いてみました。

 

 

 

 

 

  今日はよろしくお願いします。

 

 

 

H:こちらこそよろしく。何でも聞いてくれていいよ。()

 

 

 

  早速ですが、銀行というのはどういったことをしている所なのでしょうか。

 

 

 

H:みんながイメージしている銀行はおそらく窓口に女性がいて、入金や出金の事務をしているものだと思うんだ。でも実際は銀行には2種類の顧客がいるんだよね。みんなが普段目にしているのは個人部門の銀行なんだ。もし君たちが銀行に地域限定職で入社した場合、大半は個人部門に配属になると思う。個人部門の業務は今は資産運用に特化してきているんだ。みんなは銀行に行ったことある?何しに行った?

 

 

 

  口座を作ったりお金をおろしたりしに行きました。

 

 

 

H:口座を作るために銀行に行かなきゃいけないのは1回だけだよね?そしてお金をおろすだけなら今なら例えばコンビニでも可能だよね。個人が銀行に求めるサービスは銀行に行かなくても享受できるようになって、どんどん銀行に行く必要性というものが薄れていっているんだ。それじゃあ、窓口で何をしているのかって思うだろうけど、窓口では主に資産運用のご相談、ご提案っていうのがメインの仕事なんだ。だから対象の顧客もみんなぐらいの歳の人ではなくて、100万単位で資金に余裕のある人を対象にしているものが多くなっているんだよね。

 

 一方で、もう一つの顧客って言うのは法人。もし君たちが総合職として銀行に入社した場合、まずはこの法人部門に配属になることが大半になると思う。けれど、この法人の仕事がとても分かりにくい。だからみんなが就活をするときBtoC(企業と一般消費者の取引)で何をしているかはっきりしているメーカーに目が向けられることが多いと思うんだよね。銀行にも個人向けのBtoCの業務もあるけれど、それを面白いと思って銀行を目指す人って言うのはそれほど多くないんじゃないかな。僕も実際、この業界を目指すまではよくわからなかった。()

 

 

 

  それじゃあ法人向け業務というのは一体どういったことをしているんですか?

 

 

 

H:一言でいえば、「法人のお客様が事業を行うのを手伝う」ということ。例えば、パナソニックを担当することになったとしたら、電機業界の人間として担当した会社の事業に寄り添って融資などの形でサポートを行っていく。そういったことを法人向けの業務として行っているんだ。

 

 

 

  話は変わるのですが、御行は日本でも有数のメガバンクとして挙げられていると思うのですが、海外ではどういった活動を行っているのでしょうか。

 

 

 

H:今現在、海外で働いている日本人行員が約3000人いるんだ。みんな勘違いしがちなんだけれど、海外で働いている従業員(行員)は圧倒的に外国人の方が多いんだよね。僕は今ここで人事の仕事をする前はシンガポールの支社で6年間働いていたんだけれど、そこでは日本人が大体150人くらい。それに対して、現地スタッフが約850人。そもそも海外の日系企業で1000人の従業員を抱えているというのは相当大規模な会社になるんだけれど、そこで働く日本人が約1割しかいないというのは普通のことで、どこの企業でもそれくらいの割合しか日本人はいないんだ。海外進出をしているという事と、日本人がそこで働く場所があるということは全く別のことなんだ。

 

 

 

  なるほど。例えばどこの国での規模の拡大を目指しているのですか?

 

 

 

H:今後規模を拡大していくつもりなのは、アジア・新興国・アメリカかな。元々、銀行というのは企業が海外進出をしていく前の受け皿的な業務をしていたんだ。日本では銀行・商社・建機がまずは海外に出て現地でのお金と物流と土地の基盤を作り、それから初めてメーカーが進出していくという歴史的な流れがあるから、銀行がまずは世界へ飛び出していかなければならないんだ。逆に今後日本の企業が進出していく場所はどこだろうと考えたら、それはやっぱり新興国なるんじゃないかな。例えば、今はインドや中東での規模を拡大している所で、君たちが社会で活躍する頃にはアフリカにも僕たちの銀行ができているんじゃないかなあと思ってるね。だから、今後は新興国を中心に規模を拡大して日本の企業の受け皿として活動していくということが僕たちの基本的な方針かな。

 

 

 

  それでは、先進国のアメリカではどういった活動をしているのですか。

 

 

 

H:アメリカでは僕たちはとある銀行を買収して、そこを起点に業務を拡大していくつもりなんだ。今までは海外では日系企業のサポートを主な仕事としていたけれど、非日系業務を増やしていくことが海外での事業拡大戦略になるかな。非日系ビジネスを拡大していく上で何が必要だと思う?

 

 

 

  …お金ですか?

 

 

 

H:その通り。お金を預けてもらわないと貸すこともできないよね?日本では預金が貸し出しよりも少なくなってしまっているんだけれど、それは運用がうまくできていないからなんだ。だからそれを海外への融資に回しているんだけれど、為替というリスクが存在するから、やっぱり海外で預金を増やしてそれを資金としていくことが一番シンプルで経営としてもやりやすい方法なんだよね。でも、預金を集めるということは意外と大変。みんなは海外へ旅行に行ったことはある?

 

 

 

  僕は以前、カナダへ行きました。

 

 

 

H:カナダにも僕たちの銀行はあるんだけど、看板やCMは多分見たことないだろうと思う。日本では看板やCMはよく見かけるよね。これは個人のお客様を獲得するための戦略なんだけれど、海外では広告宣伝を行っていないというのは、個人業務を取り扱っていないからなんだ。僕たちに限らず、日本の銀行はほとんど海外で個人業務を扱ってないんだよね。それはなんでだと思う?

 

 

 

  信用がないからですか?

 

 

 

H:信用がないというよりは、使い勝手が悪いからかな。個人業務をしようと思ったら支店をいっぱい作らなきゃいけないよね?それと、非日系業務をしようと思ったら現地の人を使わなければいけないんだ。例えば、京都にはシティバンクっていうアメリカの銀行があるんだけれどその窓口にアメリカ人が座っていたらどう思う?なんでやねん!ってなるでしょ?()

 

 

 

  確かに想像したら滑稽ですね()

 

 

 

H:だから非日系業務には現地の人が必要なんだけど、それには彼らに僕たちのポリシーやノウハウを伝えなきゃいけない、こんな状況下で、どうするかといった時に、僕たちは海外の既存の銀行を買収して、それを起点に海外での個人業務を展開していくという戦略をとったんだ。

 

 

 

  ありがとうございます。それでは、御行の今後の展望を教えてください。

 

 

 

H:今までの話とかぶるかもしれないんだけれど、主に海外での事業拡大をメインに取り組んでいくつもりかな。具体的には新興国ではこれまで通り事業展開を行ってビジネスの基盤を作ること。そして、先進国では買収を通して非日系企業を新たなターゲットにして事業を行っていくというのがこれからの展望かな。

 

 

  ここまでは主に銀行についての話をお聞きしたのですが。続いてHさんがどうして銀行員というお仕事を選んだのかお聞きしてもいいでしょうか。

 

 

 

H:僕自身最初は銀行が何をしているのかよく知らなかったんだけれど、一度銀行に行った先輩の所へ行く機会があって、その時に銀行の話を聞いたんだ。その時に、法人のお客様のサポートをしているということを聞いて「面白そうだ」と興味を持ったのが一つ目の理由かな。また、最初はメーカーを見て回ってたんだけれど、自分の中でメーカーに就職するのは「何か違うな」って言う違和感があって、自分が最前線に出てサポートができて、企業から必要とされる銀行の方が面白いんじゃないかなと思ったのが二つ目の理由。そして、僕の想いとして「業界トップの会社に就職したい」という思いがあったんだ。それはなんでかって言うと、今までの人生の中で一番を獲ったっていう経験がなくて、トップっていうものへの憧れが人一倍にあったからなんだけどね。そのトップならではの締まり具合や規律、トップにしかできないことっていうものを体感したいという思いから、銀行や商社へと業界の軸を変えていったんだ。そして最終的に自分の強みである物事を地道にこなしていく」という力を活かせる銀行の方が合っていると思って銀行を選んだかな。

 

 話は少し変わるんだけれど就職活動の最後の決め手っていうのは僕は、直感・フィーリング・覚悟の三つだと思うんだ。就活生の子たちは最後本当に悩むみたいだけれど、例えば、君たちがオープンキャンパスなどで垣間見た同志社大学と、入学してから今まで過ごしてきて感じる同志社大学とでは全く違うものになってるよね?

 

 

 

 

  そうですね。入学前思い描いていたことと今感じることでは正直全く違うように感じますね。

 

 

 

H:オープンキャンパスのその瞬間だけで君たちの大学生活をどれだけ伝えられると思う?君たちが就職活動を通して知る企業って言うのはオープンキャンパスで知ることのできる程度のことでしかないんだよ。結論を言ってしまえばその会社に入らなきゃ実際はどうなのかなんてことはわからないと思うんだ。だからこそわずかな知識だけで企業や業界に対してバイアスを持ってしまうことはとても危険なことだと思う。例えば銀行なら「派閥争いが激しい」だとかね。()まあ全く無いかといえば嘘になっちゃうんだけれど()

 

 

 

 

  それは最後に聞いてみたいと思っていました。()最近半沢直樹などが話題になっていましたが、ああいったことが実際銀行の中で起こっているんですか?

 

 

 

H:さすがに誇張しているかな。()上司と部下の関わりという点で、あのドラマにあったように何かあったらすぐに出向だとか懲罰的な意味の出向は存在しないよ。普通に考えてそんな人を送り込まれる出向先もたまったもんじゃないでしょ()

 

 

 

  なるほど。それを聞いて安心しました()

 

それでは、人事という立場から見て、「できる学生」とはどのようなものだと思いますか?

 

 

 

 

H:正直に言えばどんな人でも良いんだよ。色んな人がいるし、多様性があってこそだと思うから。最低限お客さんと話ができれば大丈夫だと思っているよ。ただ、銀行員の資質として「自然な正義感がある」という人は強みになると思うね。よく様々な企業に「どのような人材を求めているのか」って質問をしているけど、多分どこの企業の回答も似たようなものになるんじゃないかな。それに、欲しい人材を聞いたところで本当にそんな人材になれるのかな。そうじゃないと思うんだよね。だから僕は「できる学生」って言うのは一概にこういうものだと定義することのできないものだと思っているよ。

 

 

 

 

  では今こうして社会で活躍しているHさん自身はどのような学生だったのですか?

 

 

 

H:僕は部活中心の生活を送っていたから、あまりほめられた学生じゃなかったよ。単位も四回生の時にそれなりに残っていたしね()。今もまだ思っていることがあるんだけれど「そもそも大学の勉強ってなんでしている」んだと思う?小学校の勉強は中学校へ行くため。中学校の勉強は高校受験のため。高校の勉強は大学受験のため。だとしたら、大学の勉強は何のためにしているんだろう。それを自分なりに考えてたどり着いた結論が、大学での勉強って言うのは「人間のあるべき姿を学ぶこと」、「社会人になるための教養を学ぶこと」の二つなんだ。特に文系の場合は、明日から何かの職に就くとしてすぐにやっていけることを学んでいるわけじゃないよね。だから社会人になる上での教養や、物事を考えるクセを大学で身に付けたってことは今でも役に立っていることかな。だから、自分とはどういう人間なのかってことを考えながら学生生活を行っていたね。みんなも普段から自分は一体どういう人間なのか、どのような人生を歩んできたのかってことを一度考えてみるといいと思う。これは就活を行う上で、「自己分析」という形で必要になってくることだからね。

 

 

 

 

  最後に「社会で必要とされる人材」になるために学生は何をすべきかHさんの考えを教えてください。

 

 

 

 

H:「自分が何をしたいか考えること」だと思うよ。僕の考えなんだけれど、「成長」は経験の中でしか得られないものだと思うんだ。そして成長とは何か」をしっかり認識していないまま成長しようとしている学生が多いと思うんだ。だから、「自分は何がしたいのか」「何でそれをしたいのか」ってことを考えてみるといいと思うよ。必ずそこには何かしらの理由があると思うから。そして、何かのための準備ではなくて、自分がやりたいことを自分なりに考えて精一杯やってみるといいと思うよ。それの経験がきっとこれからの君たちの人生にとってプラスに働き、成長に繋がることは間違いのないことだから。

  今日はありがとうございました。

 

 

 

H:こちらこそありがとう。多分君たちの就職活動が始まるころに同志社大学で説明会を行う予定だから、またそこで会いましょう。

 

 

 

私たちが知っていたメガバンクはほんの一部で、メガバンクは日本の企業、世界の企業を支えている事を知ることができました。

就職先として人気のメガバンク。その理由はこのダイナミックな仕事にやりがいを感じるからかもしれません。メガバンクで活躍している行員さんのお話はとても刺激的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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